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日本における蜂児出し現象
西日本を中心に、ニホンミツバチが1日最大120匹にもおよぶ蜂児(幼虫)を4-5月に巣外に大量に捨て、6-8月に群が消滅する事例が報告されています1。
公式な記録は少ないですが、2005年頃にはすでに九州地方で蜂児出しによるコロニー消滅現象が起こっていたことが記録されています2。この時は農薬の散布が原因かもしれないと考えられました3。
また2011年には、山口県で起こった蜂児出しとコロニー崩壊現象に関して病理検査が行われ、サックブルードウイルスとの関連性が強く疑われています1。
その後もネット上などで蜂児出しの話題は毎年上がっており、蜂児出しによるコロニー消滅は各地で続いていると考えられます。
1 山下 奉海, 田中 進(2011) 山口県内で発生したニホンミツバチのコロニー「崩壊」現象. ミツバチ科学28: 73-80
2 菅原道夫・近藤勝彦(2006)九州のニホンミツバチ 「財団法人国際花と緑の博覧会協会」助成研究報告:1-8
3 菅原道夫 (2015) 比較ミツバチ学 東海大学出版部
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